<古典のいろは> 〜日本舞踊〜 江戸時代初期(1603年)に出雲の阿国が創始した歌舞伎踊りに始まったといわれています。 その後、長唄・常磐津など江戸時代の音楽を使った歌舞伎舞踊となり、 近世以降は、歌舞伎舞踊・上方舞・新舞踊に分けることができます。 日本舞踊の音楽の演奏は 三味線・唄・囃子(鳴物)・琴・胡弓などが使われます。 また、長唄・常磐津・清元・義太夫・地歌などさまざまな分野に分かれています。 長唄・・・ 元禄の頃から歌舞伎舞踊の伴奏として発達した長編の唄いもの。曲調が陽気で、お囃子の助奏があり賑やかなのが特徴。 常磐津・・・ 江戸時代、幕府によって禁じられた豊後節を1747年に常磐津と改めて創始されたもの。幕末から明治にかけて、町衆の家庭音楽として人気を得ました。 清元・・・ 1814年に冨本節から分離した江戸浄瑠璃。歌舞伎の舞踊音楽としては浄瑠璃の中で最も派手。 義太夫・・・ 1685年頃、竹本義太夫が当時の各種音曲の長所をとりいれて、新たに創られた浄瑠璃の節を称したことに始まりました。 地歌・・・ 江戸時代の初めから京阪地方で発達した、上方独自のもの。 (スタッフ) 舞台監督(狂言方)・・・ 舞台の総責任者、公演統括。演出家の意向を舞台で具体化する。 地方(じかた)・・・ 地の音楽を担当する人の総称。踊手が立方と呼ばれそれに対して、地は土台や基本(下地)をさす。 後見(こうけん)・・・ 演者の影にいて介添えする役。衣装の着替え、小道具・合引類の受け渡し、差し金の操作、等。 歌舞伎では黒衣を着る。舞踊退場合は素顔で黒紋付・袴を着てつとめる。 〜バレエ〜 その起源には諸説があるものの、イタリアで生まれて、フランスで育ち、ロシアで発展。 クラシック・バレエ・・・ ロシアで飛躍的に発展。 モダン・バレエ・・・ ロシアで発展したクラシック・バレエに対抗するかのように同じロシア人によって誕生。美麗でも技術的制限のあるクラシック・バレエと違い、人間の体を使った最大限の表現と技術を駆使して行くことが根底の理念。 モダン・ダンス・・・ アメリカを中心に発展。音楽も多種多様になり、ハイテク技術の導入も関連して、複雑化してきているのが現在。 (用語集) アダジオ(Adagio)アダージュ(Adage)・・・ ゆっくり ヴァリアシオン(variation)・・・ 変奏曲、バレエではソロの部分 エトワール(etoile)・・・ 星、花形 グラン(grand)・・・ 大きい、高い、壮大 グラン・パ・ド・ドゥ・・・ アントレ(登場)→ アダージオ(ふたり)→ 男性ヴァリエーション→女性ヴァリエーション→ コーダ(結びの踊り)と、形式のある2人の踊り チュチュ(tutu)・・・ バレエ用スカート パッセ(passe)・・・ 通過する、過ぎる パ・ド・カトル(pas de quatre)・・・ 4人の踊り パ・ド・ドゥ(pas de deux)・・・ 2人の踊り パ・ド・トロワ(pas de trois)・・・ 3人の踊り(通常は2人の女性と1人の男性) レヴェランス(reverence)・・・ 踊り終わった後の女性のおじぎ レペティシオン(repetition)・・・ リハーサル レオタード(leotartd)・・・ バレエの稽古着