<照明用語集> <あ> ITO(アイティーオー)=色んな形のネタを出す事の出来る器材(黒くて長方形) アイリスシャッター=沢山の羽が重なって丸の形のまま変化させるシャッター(主にPinに使用) 明転(あかてん/めいてん)=明るいまま転換する事(転換をあえて見せる) アクティングエリア=出演者が演技をする場所(領域) 暗転(あんてん)=転換などのために、舞台を暗くする事 暗転幕(あんてんまく)=暗転にした後、暗転幕を下ろして、客席からは真っ暗のまま転換などをしている用に見せる幕 (必ず黒い幕で、舞台の前に設置してある) 板付き(いたつき)=幕が開く前や、暗転中に舞台上でスタンバイしている事 1ベル(いちべる)=本番5分前や3分前に鳴らすブザーや音楽(客やスタッフ、出演者にもうすぐ始まる事を伝える) インカム=全ポジションと同時通話出来る通信機(全ての指示がインカムで行われる) インチ=色フィルターの大きさ(センチではなくインチでほぼ統一されています) HMI(えいちえむあい)=電球ではなく放電管を使った器材(PINもこの一種。主にプロジェクターなどに採用) AC(エーシー)=光のスジを出す目的に開発された器材 SS(えすえす)=舞台の横に設置した照明機材(人や舞台セットなどを横から当てる) FQ(エフキュウ)=フレネルレンズを採用したスポット。 (特にフラットな明りにしたい時に使用。但しハレーションが目立つ!) おはようございます=舞台に関わる人々全員の最初の挨拶(夜でも「おはようございます」) オベタ=器材を床に置いて使用する土台 <か> かいしゃく棒(かいしゃくぼう)=その名の通り、吊るされた器材などを調節する棒(操作はコツが必要) C.I.(カットイン)=一瞬に明りをつける事 C.O.(カットアウト)=一瞬に明りを消す事(スイッチアウトとも言う) かまち=舞台の一番前にある、客席と舞台の境目(ここは舞台の顔、釘を打ったり、ガムテープを張ってもいけない) 上手 (かみて)=客席から舞台を見て右側 カムロック=調光ユニットなどに電源コードを接続するためのコンセント(差し込んで回すと完全に固定される) カレイドマシン=多面プリズムの3面の画像を駒のように回転させ、映像が現れたり消えたりする効果器 (カレイドマシン単体では使用不可) きっかけ=変化するタイミングの事。「cue(キュー)」の同義語 Qシート(キューシート)=きっかけが書いてある表 (人それぞれの書き方がある) 客電 (きゃくでん)=客席の照明(ハウスライトと同意語) ゲージ=スポットの明るさのレベルを示す言葉 ゲネプロ=本番と同じ条件で行われる通し稽古(本番前に行われる) コンセプト=光軸を出すための煙マシーン(可燃性なので消防署の許可が必要) <さ> サイドラダー=舞台横に吊るされているライト(SSと似た効果が有る。ステージ上に器材を置かないので、じゃまにならない) SUS(サス)=照明機材を吊るバトン(舞台前から順番に1SUS・2SUSと番号がつく) 地明り(じあかり)=舞台を均等に当てる事 仕込み図(しこみず)=器材の設置場所が書いてある設計図 下手 (しもて)=客席から舞台を見て左側 CL(シーリングライト)=客席の天井から舞台を照らすスポット(まっすぐ舞台に当てる) S.C.(スイッチチェンジ)=一瞬に照明を変化させる事(カットチェンジとも言う) ストロボ=放電管の一種で一定の速度で点滅する器材(速度の調整が出来る) スパイラルマシン=1枚または2枚の円形のネタを取付けて、 それぞれ独自に正逆回転、スピードコントロールが可能で、特殊な模様を出す器材 (センタレスと同意語・スパイラルマシン単体では使用不可) ゼラ=色フィルター(今は沢山の種類があります。まずは日本製の色番号を覚えれば大丈夫) SF(ソースフォー)=カッターがついてネタが出せる器材 <た> D.O.(ダークオープン)=暗転のまま幕を上げる T1(ティーワン)=500Wの凸レンズ(器材の中では小さくて四角い。弁当箱とも言う) テクニカル・リハーサル=出演者ぬきで道具転換や照明、特殊効果のきっかけ稽古 テレスコープ=主にSUSなど照明器材に触るために乗り込むタワー(人が付いて動かす事が出来る) 出物 (でもの)=雲など効果器の事(目立つ視覚効果) 東西バトン(とうざいばとん)=上手と下手の両端に、舞台前から奥に設置されたバトン <な> 7C(ナナシー)=4方向にカッターがついているので、形を4方向に切れて、 ネタを入れて模様を出す事の出来る器材(カッターライトの元祖。今となればちょっと暗い) 波BOX=筒に波型の切り込みがあり、回転する事により波のような光をだす器材 ネタ=プロジェクターやカッターライトなど様々な形の光を出す元の素材の事(丸い形、☆型、木の葉などさまざま。) <は> 場当たり(ばあたり)=出演者などの位置決め、確認作業 配電盤(はいでんばん)=大先輩の方々が使う調光室の呼び名(その名の通り・・・今も現役の名前です!) バックライト/バックサス=舞台奥(上部)から当てるライト(人物の輪郭をはっきりさせる効果など) バックフット=舞台奥の舞台面から客席に当てる事("めつぶし"とも言う.。観客はまぶしい) パッチ=スポットの回路を操作卓につなげる事(これをしないと操作できない) パーライト/パーカン=レンズを使用しない器材(軽くて明るい。コンサートには必需品) ハレーション=照明器材から漏れる明りの事(シビアな照明には邪魔だが、逆に有効利用する事もある) ハンガー=照明器材をバトンに吊るために使用す接続器具("ク"の形をしている) バンドアー=4枚の板で明りを切る器材 (但し4枚の板のすき間から漏れてしまう) 灯入れ (ひいれ)=街灯など電球を仕込む事 PIN(ピンスポット)=客席の最後尾から人の操作で動かすスポット (昔は唯一の動くスポット。私達は操作する人を「センターさん」と呼ぶ) VS(ブイエス)=雨、雲、雪など多様なディスクプレートのネタを回して模様を出す器材 (ディスクマシンと同意語・VS単体では使用不可) F.O.(フェードアウト)=ゆっくり明りを消す事 F.I.(フェードイン)=ゆっくり明りをつける事(これが難しい) フットライト=舞台の一番前に設置してあるライト(人を下から当てて影をなくしたり、舞台セットに当てる) Front(フロントライト)=客席の両サイドから舞台を照らすライト(ななめから舞台を当てる) プリズムマシン=多面プリズムによって3面に画像を増加させ、さらに回転させる効果器 (プリズムマシン単体では使用不可) フリッカマシン=光をゆらゆら動かしたり、鳥などの静止像を2枚のプレートで回転して、羽をはばたかせたりする効果器 (フリッカマシン単体では使用不可) ボーダーライト=舞台上部に平行して設置されたライト(舞台セットなどを均等に当てる。普段は作業灯) ホリゾントライト=舞台一番奥の白い幕に当てる器材(上からは「アッパー」下からは「ロー」) 本ベル(ほんべる)=今から本番が始まる事を伝えるブザーや音楽(鳴終わったら本番開始) <ま> 前明り(まえあかり)=フロントやシーリングなど客席側から当てるスポットの事(これが無いと顔が暗い) ミニブルートライト(ミニブル)=500W無指向性の電球が2〜9個セットの器材(全体を均等に当てる) ミラーボール=皆さんご存知の球面にガラスをたくさんつけた効果器 文字幕(もんじまく)=舞台上部に平行して設置された黒幕。照明器材や吊り上げられた道具などを隠している (主にこの幕で舞台の高さが決まる) <や> やおや=舞台が奥に向かって高くなっている事(八百屋の商品棚から来た言葉。出演者が大変) <ら> L.O.(ライトオープン)=明るいまま幕を上げる事(よしもと新喜劇がいつもこのスタイル) L.C.(ライトカーテン)=明るいまま幕を下げる事(これも、よしもと新喜劇のスタイル) L.ch.(ライトチェンジ)=照明を変化させる事 ライトブリッジ=人が乗る事が出来るSUS(直接乗って器材に触れる利点はあるが少し危険) ロスコ=濃い煙を出すマシーン(原料が不燃性の為、消防署の許可は要らない) <わ、ん>